こんにちは
理学療法士の中山です。
こどもが運動している姿を見ると
あーしろ、こーしろと、
ついつい口出ししたくなりますよね。
もちろん、上達を願ってのアドバイス
であることは間違いないと思うのですが、
そのアドバイスの仕方で本当に大丈夫でしょうか?
場合によってはそのアドバイスが原因で
逆に失敗しやすくなることもあったりします。
では、こどもにとって良いアドバイスとは
いったいどのようなものなのでしょうか?
〔アドバイスで失敗しやすいパターン〕
「あの選手はこうやっているからこうだ」
「もっとつま先に力を入れろ」
「足がこの向きになったとき、腕はこの位置で投げるんだ」
これらの声かけはうまくいく可能性もありますが、
逆効果となってしまうことも多いです。
このような声かけに共通しているポイントとしては
①ある一点を強く意識させる
②複数の細かいポイント意識させる
ように伝えていることです。
こどもと指導者との間でお互いの感覚が
正しく共有されている場合は、
良い結果になりやすいですが、
大抵の場合、感覚的なところは
なかなか伝わるものではありません。
そうした状況の中で、
下手にアドバイスを送ってしまうと
違う捉え方をしてしまったり、
混乱して変に力が入ったりしやすくなるため
思ったような結果を得ることが
難しくなってしまいます。
〔良いアドバイスの仕方とは?〕
先にも挙げたように、「感覚の共有」が
出来ていないことが問題なのです。
言葉で伝えるにあたって、感覚の共有というものは
そう簡単に出来るものではありません。
ですので、言葉以外の方法も使って
一緒に感覚を共有できるようになれば良いのです。
例えば、
・踏ん張りを効かせたかったり
・投げるときに足使えるようになりたい
・バランスを良くしたい
のようなときは、足裏の感覚が
重要になってきます。
足裏の感覚を共有できるようにするには
次の方法がおすすめですので試してみてください。
〔からだの感覚を伝えやすくなる足指体操〕
・まず、立った状態の足裏の感覚をなんとなく覚えておく。
・足裏の真ん中を押さえる。
・押さえたまま足の指の曲げ伸ばしを10回行う。
・再び立って足裏の感覚を確認する。
動画はこちら
https://youtu.be/jFLP20ivyTw
この体操を行った後では足裏がやわらかくなったり、
足裏全体がベタっとつくような感じがあるかと思います。
今回で言うと、足裏の筋肉である
後脛骨筋(こうけいこつきん)という
筋肉を使いやすくしました。
このように、その動作に対して
使うべき筋肉に刺激を入れてあげるという
作業ができれば「感覚の共有」を
図りやすくなります。
ぜひ、参考にしてみてください。
今回お伝えした
からだの感覚を伝えやすくすることができるようになる
PDFを無料で公開しています。
ダウンロードはこちらからどうぞ
↓
https://mag.metaaxis.co.jp/kids-palm/
中山照教
JCMA認定体軸セラピスト
パームセラピスト
最新記事 by 中山照教 (全て見る)
- 背中が固いとこどもの能力は落ちる - 2022年3月30日
- 運動が苦手なこどもでも体幹は簡単に使えるようになる - 2022年1月30日
- 親の気持ちはこどもにも影響する - 2022年1月15日