運動神経が良いというのは、生まれながらの才能と思っている方も多いですが、実は身体のある部位の動き方を変えれば誰でも運動神経が良くなります。
そのある部位というのは股関節と脇です。
スポーツや運動が苦手という方はもちろんですが、疲れやすいというのも運動神経の良さに関わることもあります。
運動が苦手な方や疲れやすい方でも、すぐに取り入れられる運動神経が良くなる秘密をお伝えします。
運動神経が良くなる秘密:股関節
股関節は、別の言い方をするとそけい部とも言います。
股関節は筋肉でいうと「大腰筋」という筋肉が大きく関わります。

大腰筋はだいたいみぞおちから左右の股関節の内側に向かう筋肉です。
みぞおちはいわゆる体幹に位置するので、つまり大腰筋は体幹と足をつなぐ筋肉と言えます。
また、立っている姿勢を思い浮かべたとき、股関節は身体のだいたい真ん中にあることから、身体の中心とも捉えられます。
体幹と足をつなぐ筋肉であり、なおかつ身体の中心となる部分であるため、2足歩行の人間にとって、動きの土台となるのがこの股関節なのです。
動きの安定性はもちろん、次の動きの動き出しとなるポイントにもなります。
運動神経が良くない人は、バランスの悪さや動き出しの遅さから運動が苦手になったり、余計な力を使って疲れやすくなったりします。
この股関節が上手く使えることで、運動神経がよくなりやすいのです。
運動神経が良くなる秘密:脇
肩が重要という話は聞いても、脇が重要だという話はあまり聞かないと思います。
それだけ一般的な視点から抜け落ちているポイントなのに、とっても大事なのが脇なのです。
脇は、筋肉で表すと「前鋸筋」と呼ばれる筋肉にあたります。

前鋸筋は、肩甲骨の内側から肩甲骨と肋骨の間を通って、脇腹(肋骨の外側)につきます。
その役割は、体幹と腕をつなぐ筋肉、ということです。
腕は肩が体幹とのつなぎ目に思われますが、実は肩は腕と肩甲骨の関節です。
(鎖骨も肩関節の一部ですが、今回は説明をシンプルにするため、鎖骨は省きます。)
体幹は肋骨などを含めますが、肋骨と肩甲骨をつなげるのが前鋸筋です。
前鋸筋が腕と体幹をつなぐことで、体幹の力をうまく利用して腕の動きのパフォーマンスを上げています。
人間は腕を使う動きが多いですが、体幹と腕の繋がりが弱いと、動きのバランスが悪くなりやすいです。
股関節と同じように、脇も運動神経を良くするために必要な部位になります。
股関節と脇の動きを作る
それでは、実際に股関節と脇の動きを良くする運動を紹介しましょう。
<股関節の動きを良くする>
<脇の動きを良くする>
非常に簡単な運動ですが、まずは1週間毎日2セットずつしてみましょう。
1週間後、いつもと同じ動きをしていても、動きやすさや疲れにくさを感じることができると思います。
もしまだ効果がわかりにくい場合は、さらに1週間単位で実践していきましょう。
そして、効果を感じれた方でさらに運動神経を良くしていきたいと思う方がいれば、下記のテキストを参考にして身体の動きの理解を深めてみてください。
https://mag.metaaxis.co.jp/taikan/
<保有資格>
・理学療法士
・JCMA認定体軸セラピスト
医療−介護−障害福祉の事業をする会社のマネージャー職。
理学療法士、ピラティス、体幹トレーナー、第1種衛生管理者で動きの専門家。
ビジネス全般、IPO、M&A、組織作り、育成・教育。ビジネスができる身体を。
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