こんにちは
理学療法士の中山です。
こどもの体力って外で運動しないとつかないんじゃないの?
と思われがちですが、自宅の中でも出来ることはあります。
むしろ、外で運動する際も今回の内容を知っているか
そうでないかで体力のつき方が変わってくるかもしれません。
今回は筋肉の種類とその使い方から
一緒に見ていってみましょう。
〔疲れやすい筋肉と疲れにくい筋肉〕
体には大きく分けて2つの種類の筋肉があります。
それが疲れやすい筋肉と疲れにくい筋肉です。
それぞれ長所があって、
疲れやすい筋肉は強い力を出すことが得意で、
疲れにくい筋肉は持久力以外に関節を安定させて
力の伝導をスムーズにしたり
バランス能力を良くしてくれたりします。
〔疲れやすい筋肉の1例〕
では、具体的な筋肉について
見ていってみましょう。
疲れやすい筋肉=強い力を出せる筋肉
の代表例としては太ももの大腿四頭筋が挙げられます。

この筋肉は体の中で最も大きな筋肉で
足を挙げたり膝を伸ばすときに使う筋肉です。
強い力を出すのには向いている筋肉ですが、
持久的に使うと疲れやすい筋肉になってしまいます。
そのため、走るなどの運動をしているときに
この筋肉が使われ過ぎてしまうと
疲れがすぐにきやすくなってしまうのです。
〔そこで使うといい筋肉というのがコレ〕

こちらは大腰筋と呼ばれる筋肉で、
足を挙げる際に使われる筋肉です。
作用としては先程の大腿四頭筋と似ていますね。
でも、疲れにくい反面、力が落ちてしまうので
結局、一長一短なんじゃないの?
と思うかもしれませんがそうではありません。
実はこの筋肉、大腿四頭筋の補助としても
活躍してくれるため逆に力を発揮しやすくなったりします。
そんな大腰筋を使いやすくする方法ですが、
次の方法で簡単に行えますので試してみてください。
〔大腰筋を使いやすくする方法〕

・まず、立った状態で今の足の上がり具合を確認する。
・画像の黄色丸部分(※)を5〜10秒ほどさする。
※足の付け根、ソケイ部、ビキニラインのやや内側あたり
・再び足を上げて上がり具合を確認する。
この方法を行った後、足の上がりが良くなったり
なんとなく足が軽い、動きが早くなったなどあれば
大腰筋が使いやすくなっている証拠です。
このような簡単な方法で筋肉を
使いやすくしてあげることは可能です。
ぜひ、試してみてください。
今回お伝えした
からだの感覚を伝えやすくすることができるようになる
PDFを無料で公開しています。
ダウンロードはこちらからどうぞ
↓
https://mag.metaaxis.co.jp/kids-palm/
中山照教
JCMA認定体軸セラピスト
パームセラピスト
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