【脇を回せば脚のむくみ・疲れがとれる】

ふくらはぎの筋肉が使われると、血流や代謝が上がってむくみや疲れが取れるという話があります。

それもあって、つま先立ちをするためにヒールを履いたり、普段からつま先立ちをするためのスリッパなどもあります。

しかし、つま先立ちをしてむくみや疲れが取れたりする人がいる一方で、かえって疲れてしまった、足の裏が痛くなってしまったという人もいます。

この違いは一体なんのでしょうか。

<つま先立ちでむくみや疲れが取らない理由>

つま先立ちのメリットとしては、ふくらはぎの筋肉(下腿三頭筋)が使われるということです。

ふくらはぎの筋肉は第2の心臓といわれています。

足は心臓から遠くなり血流が低下しやすいのと、重力で血液が下に落ちやすく、滞りやすいのです。

そこで、ふくらはぎを使うことで動脈も静脈も活発化し、血液の循環が良くなるので、疲労物質が除去され、代謝が上がります。

しかし、ただつま先立ちをするだけでは意味がありません。

実際につま先立ちになってみましょう。

つま先立ちになると、ふくらはぎの筋肉は働きますが、余計な力が入りやすくなるため、かえって筋肉が固くなってしまい、血流を悪くしてしまいます。

また、つま先立ちによって重心が前になるので、もも前の筋肉(大腿四頭筋)を使って身体を支えるようになります。

もも前の筋肉は脚を上げたり、膝を伸ばすという働きがあります。

しかし、この筋肉は股関節の付け根に付いているので、使いすぎると股関節周りが固くなっていきます。

股関節には体幹から下半身にかけて大きな動脈が通っており、股関節が固いと動脈を締め付けてしまいます。

なので、ふくらはぎに血液がめぐる前に、股関節で血流をせき止める形で悪くなってしまうのです。

<もも裏を使ってつま先をすれば疲れない>

では、どうすればいいのか?

上手くつま先が出来ている人の特徴として、つま先立ちの状態でもふくらはぎの筋肉(下腿三頭筋)や股関節周りが固まることなく立つことができています。

そのためにはまず、普段の生活からもも裏(ハムストリングス)や体幹の筋肉を使えるようにしなければなりません。

これらの筋肉には、ふくらはぎの筋肉と繋がっており、連動して働くことでふくらはぎを固めずに使うことができます。

また、もも前の筋肉の活動を抑える働きもあるので、股関節を固めることもなくなります。

<もも裏を使ってつま先立ちができるようになるワーク>

・肩幅に脚を開き、つま先と踵を一直線にする。

・外くるぶしに体重を乗せ、ビキニラインの中央を触る。

・触ったまま、そこを挟み込むようにしてお尻を後ろに突き出しお辞儀をする。

・お尻に近いもも裏の付け根が伸びたら、そこを締めるように意識して身体を起こす。

・これを10回ほど繰り返す。

・慣れてきたらつま先の状態で上記の動きを繰り返す。

*動画もありますので、ご覧ください。

このワークを繰り返し行うことによって、普段からもも裏や体幹の筋肉が働きやすくなります。

もも裏や体幹の筋肉が働くようになれば、つま先立ちになったときもふくらはぎや股関節周りが固まりにくくなるので、血流の循環も良くなり、代謝が上がるようになります。

そして、結果的に疲れにくくむくみにくい身体になります。

<脇を使うともも裏が使いやすくなる>

つま先立ちの状態でもも裏を使えると良いのですが、最初はつま先立ちの状態でワークをすることが難しかったりします。

そこで、重要になってくるのが、脇を使うということです。

脇には脇の下の筋肉(前鋸筋)があり、この筋肉は体幹の筋肉とつながっています。

体幹の筋肉はさらにもも裏の筋肉までつながっているので、脇を使うことで体幹が安定し、もも裏を上手く使ってつま先立ちをすることができるようになります。

脇の下の筋肉を使えるようになるワークは以下の通りです。

これら2つのワークを行うことで、つま先立ちで疲れにくくむくみにくい状態になります。

普段から疲れやすい、脚がむくみやすいという方はぜひ試してみてください。

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<保有資格>
JCMA認定体軸セラピスト
JCMA認定ヨガセラピスト
RYT200
NASM-PES
NSCA-CPT