呼吸の仕方でこどもの運動能力が変わる⁉︎

こんにちは
理学療法士の中山です。

 
呼吸がこどもの体の使い方と
実は大きな関わりがあるのはご存知でしょうか?
 
例えば、口呼吸を鼻呼吸に変えてあげるだけで
こどもの体の動きには変化が現れるようになってきます。
 
しかし、ただやり方を変えるだけでは
効果は薄いかもしれません。
 
今回は、その具体的な方法と理由について
一緒に見て行ってみましょう。
 
 
〔なぜ、口呼吸より鼻呼吸?〕

実際にやってみると分かりますが、
口呼吸では肩が上がって
首まわりに力が入りやすくなります。

体を動かす際、肩や首まわりに力んでしまうと
体が伸びず大きく使うことが出来ません。

そうなってしまうと本来出せるはずの筋力が出せなかったり、
精神的な力みも生まれるようになり緊張しやすくなって
ミスが増えたりするようになります。

また、呼吸は1日に約2万回も行っている運動です。

ですので、口呼吸で体が力み続けてしまうと
当然体の柔軟性も低下してしまうようになるのです。

〔鼻呼吸ではどうなるの?〕

逆に、鼻呼吸では肩や首にはそれほど力が入らず
お腹の方で膨らみを感じるかと思います。

呼吸は本来、お腹の筋肉である横隔膜を使って行うものです。

横隔膜は1cm動くだけで1回の呼吸で必要な
換気量の大半を補えるとされているます。

そのため、横隔膜での呼吸はとても効率が良く
無駄な力みを作らず体を動かせることができるのです。

〔鼻呼吸をもっと効率良くする方法がある〕

横隔膜自体を使いやすくしてあげることで、
鼻呼吸をもっと効率良く行うことができるようになります。

次に紹介する方法でそれが行えますので試してみください。

・口を閉じて舌を上アゴにつける。
・両手をへそ下にあてる。
・鼻から大きく息を吸って、へそ下のお腹を膨らみを感じる。
・お腹が膨らんだら、ゆっくり息を吐いて体の力を抜いていく。
・3〜5回ほどゆっくりと行いましょう。

舌の筋肉が横隔膜とも繋がっているため
舌を上アゴにつけて行うことがポイントです。

これを行う前後で前屈などを行い
体の柔軟性を確かめてみても面白いですよ。

きっと、鼻呼吸をした後の方が
やわらかくなっているはずです。

ぜひ、試してみてください。

今回お伝えした
からだの感覚を伝えやすくすることができるようになる
PDFを無料で公開しています。
ダウンロードはこちらからどうぞ

https://mag.metaaxis.co.jp/kids-palm/

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中山照教

理学療法士
JCMA認定体軸セラピスト
パームセラピスト