こどもの姿勢は機能から良くする

こんにちは、理学療法士の中山です。

ピンッ!と伸びた姿勢は見ていて
気持ちが良いものではありますが、
本当に正しいものなのでしょうか?

実は正しいとされている姿勢が、
こどもに悪影響を及ぼしているとしたらどうですか?

今回は本当に正しいこどもの姿勢について
一緒に見て行ってみましょう。

〔正しい姿勢は実は不自然な姿勢〕

一般に正しいとされている姿勢は、
椅子の背もたれから背中を離し、骨盤を立て、
背筋がピンと伸びている姿勢のことを言います。

さらに言うと、膝と股関節を90度に曲げ、
耳の穴と肩が一直線になるように顎を引いた姿勢、、。

足の角度に違いはありますが、
立った姿勢でも大体同じような感じですね。

見た目的には綺麗そうな姿勢ではありますが、
実際やってみると窮屈というか、
体が力んでしまっているのが分かるかと思います。

このような力みのある姿勢ではどうしても疲れやすく、
長時間姿勢を保つことは難しくなってしまいます。

また、疲れやすくなった結果、

・集中力が続かない
・体が固くなりやすい
・イライラしやすい

のようなことも起きやすくなってしまいます。

では、本当に良い姿勢とは
どのような姿勢なのでしょうか?

〔本当に良い姿勢はラクな姿勢〕

先程の姿勢とは反対に力みのない
ラクな姿勢こそが本当に良い姿勢だと思われます。

力みのない姿勢といっても完全に脱力してしまうと
姿勢を保つことが出来ないため、
正しく言うと無駄な力みのない姿勢です。

無駄な力みのない姿勢を作るためには
体を支えるための筋肉を適切に使ってあげることです。

例えば、上半身を保つためには、
腹圧と呼ばれるお腹の力が入り、
肩甲骨の間を開いて、
背骨がある程度動きやすい状態を作り、
頭の位置を適切な位置に配置する。

言葉で説明すると分かりづらくなってしまいますが、
要は体の機能に合わせ正しく使ってあげるということです。

これを行うには、脇にある前鋸筋(ぜんきょきん)
という筋肉を使いやすくすることをおすすめします。

前鋸筋を使うと腹圧が入りやすくなり、
肩甲骨が開いて背骨も動きやすく、
頭の位置も修正しやすくなります。

前鋸筋を使いやすくするには
次に紹介する方法が簡単ですので、
試してみてください。

〔脇の筋肉が使いやすくなる腕まわし体操〕

・親指を脇の下に入れ肩甲骨を掴むように押さえる。
・押さえたまま腕を前後に5回ずつまわす。
・反対の腕も同じように行う。

動画はこちら
https://youtu.be/rAkCAfS3zsY
体操を行う前後で背筋の伸ばしやすさを比べてみると、
やった後の方がラクに伸ばせる、
もしくは自然と伸びているかと思います。

このように体の機能に合わせて
きちんと使ってあげることで、
自然と見た目の姿勢も整えることが出来ます。

ぜひ、試してみてください。

今回お伝えした
からだの感覚を伝えやすくすることができるようになる
PDFを無料で公開しています。
ダウンロードはこちらからどうぞ

https://mag.metaaxis.co.jp/kids-palm/

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