こんにちは、理学療法士の中山です。
片足立ちが続かない、姿勢が保てない、
体力がない、運動のキレがない、、、など
最近のこどもの運動能力は下がっていると言われています。
世間ではこれらをまとめて体幹が弱い、
使えていないからだと言われているそうですが、
果たして本当にそうなのでしょうか?
そもそも体幹が使えているかどうかとは
具体的にどこを見て言っているのでしょう。
今回はこれらについて少し深掘りして
見ていってみたいと思います。
〔そもそも体幹の強さとは何なのか?〕
体幹がどうのこうのと言われる方は多くいますが、
具体的にどうと聞くと答えられる人は少ないです。
実際、この辺りについての
定義付けは人によって曖昧ですが、
あえて区別して考えていくと、
・体幹の強さ→胴体部分の筋力
・体幹を使う→胴体部分の操作性(扱うこと)
となるのかなと思います。
似たような表現なので、混在して使われていますが、
ここにはこのような明確な違いがあります。
〔運動能力においてはどっちが大事なの?〕
もちろん、筋力と操作性はどちらも大事です。
しかし、運動という分野においては、
筋力が強くても扱うことが出来なければ
意味がないのかなと思います。
具体的に、体幹を扱う部分としては
股関節と肩が重要になります。
股関節と肩は手足と体幹部分を繋ぐ関節であり、
安定性や力の伝達に直接関わる部分になります。
そのため、ここが使えているかどうかというのが、
体幹が使えるかどうかの重要な分岐点であり、
運動能力との関わりの強い部分となります。
〔体幹を使えるようになる〕
体幹を使えるようになるためには
内ももの筋肉を使ってあげると良いです。
内ももの筋肉は、内転筋と呼ばれ
体幹と足とを繋ぐ股関節の筋肉です。
次に紹介する体操が簡単で
おすすめなので試してみてください。
1.立った状態から1歩足を前に出し、膝を軽く曲げる。(膝が踵の上になる程度)
2.前に出した脚の付け根(ソ径部)の中央を手で軽く押さえ、そこから身体を少し曲げておじぎをする。
3.この体勢の状態で、内ももの筋肉を軽く叩く。
4.その後、股関節から身体を起こす。
5.この動きを3回繰り返し、反対の脚でも同じように行う。
この体操を行うことにより、体幹の土台ともなる
股関節を安定感が高まります。
体操を行う前後で片足立ちのバランスを
比べてみても面白いですよ。
是非試してみてください。
今回お伝えした
からだの感覚を伝えやすくすることができるようになる
PDFを無料で公開しています。
ダウンロードはこちらからどうぞ
↓
https://mag.metaaxis.co.jp/kids-palm/
中山照教
JCMA認定体軸セラピスト
パームセラピスト
最新記事 by 中山照教 (全て見る)
- 背中が固いとこどもの能力は落ちる - 2022年3月30日
- 運動が苦手なこどもでも体幹は簡単に使えるようになる - 2022年1月30日
- 親の気持ちはこどもにも影響する - 2022年1月15日