こどもの時に身につけておきたい2つの大事な呼吸法

こんばんは。
福井を拠点に活動している理学療法士の山崎です。
 
こどものいびきや鼻炎が増えている背景に「呼吸のし方が悪い」ことがあるのはご存知でしょうか?
 
現代のこどもたちの呼吸を注意深く観察してみると、驚くほど上手く呼吸していないこどもが非常にたくさんいます。
 
・口をポカーンと開けて呼吸している子
・アゴが上がって呼吸している子
・呼吸の浅い子
・肩が上がって呼吸している子
 
これら全て、呼吸が上手にできていないこどもたちの特徴です。
 
そんなこどもたちを減らしたいと思い、今回の記事を書きました。
 
今回は、こどものうちにしっかりと身につけておきたい腹式呼吸と、
胸式呼吸について正しいやり方をご紹介します。
 
 
[呼吸の悪さが引き起こす身体への5つの悪影響]
 
自然な鼻呼吸ができず口呼吸となり、
呼吸が浅くて早くなってしまうと以下のような身体への影響が出ると言われています。
 
1、身体が硬くなる
2、肩や背中が凝る
3、集中力が低下する
4、不安や焦りが強くなる
5、すぐ疲れる
 
呼吸が浅くなることで身体活動は不活発になり、
筋肉の活動性も低下するため、身体が硬くなったり肩や背中の筋肉が凝ったりします。
 
筋肉が凝ることで血液循環も滞り、
脳への酸素供給も低下し、集中力の低下にもつながります。
 
また、呼吸が早くなることで不安や焦りが強くなり、
呼吸筋が疲労し疲れやすくもなります。
 
 
[こどもは胸式呼吸がいい?それとも腹式呼吸がいい?]
 
さて、こどもには胸式呼吸と腹式呼吸どちらが大切なのでしょうか?
 
世間では、腹式呼吸をよく取り上げられているため、
腹式呼吸の方が大切ではないかと思われる方がいるかも知れませんが、
実はどちらとも甲乙付け難く、こどもにとって非常に大切となります。
 

ここでまずは本来の正しい呼吸のやり方をお伝えします。
 
安静にしている時の私たちの呼吸は、口は閉じ鼻呼吸となります。
 
また鼻呼吸に合わせて腹式呼吸がほとんどになります。
 
そのため、口は閉じ、鼻で息を吸ってお腹がゆっくりと大きく膨らむ呼吸が正常です。
 
まずは腹式呼吸(お腹を膨らます呼吸法)が出来ていることが大切になります。
 
この時、お腹が全く膨らまないこどもは、呼吸のやり方が悪いことになります。
 
まずはお腹を膨らませる腹式呼吸を練習して習得しましょう。
 
 
次に、胸式呼吸(胸を膨らます呼吸法)も腹式呼吸同様に大切になります。
 
活発なこどもは、動きの中で胸式呼吸をたくさん行います。
 
動く量が多ければ多いほど、
肺と直接連結のある胸の膨らみを使った胸式呼吸は酸素の取り込みにおいて効率的だからです。
 
そのため、胸式呼吸もたくさん身体を動かすこどもたちにとって、大切な呼吸法になります。
 
 
[正しい2つの呼吸習得法]
 
最後に、こどものうちにしっかりと身につけておきたい、胸式呼吸と腹式呼吸の正しいやり方をご紹介致します。
 
《胸式呼吸をマスターする》
 
1、仰向けに寝て、膝を立てる。
2、両手を胸の中央に当てる。
3、口を閉じ、鼻で息を吸って胸の真ん中にある手を押し返すように胸全体を膨らませる。
4、胸をできる限り膨らませたら、鼻から息をゆっくり吐いて身体の力を抜いていく。
5、1〜4を5回ゆっくりと行いましょう。
 
*息を吸った時に肩周りに力が入らないように注意してください。
 
慣れてきたら、座った状態でも同じようにできるかやってみましょう!
 
 
《腹式呼吸をマスターする》
 
1、仰向けに寝て、膝を立てる。
2、両手をへそ下に当てる。
3、口を閉じ、鼻で息を吸ってへそ下にある手を押し返すように腹を膨らませる。
4、お腹をできる限り膨らませたら、鼻から息を吐いて身体の力を抜いていく。
5、1〜4を5回ゆっくりと行いましょう
 
*息を吸った時に肩周りに力が入らないように注意してください。
 
慣れてきたら、座った状態でも同じようにできるかやってみましょう!
 
 
たかが呼吸ではありますが、毎日やる「運動」だからとても大切なものです。
 
「塵も積もれば山となる」と言われますが、
まさに毎日の呼吸を少し見直していくことで、こどもたちの身体のちょっとした不調を改善していくきっかけにもなるのです。
 
お子さんと一緒に呼吸ワークを行って、
こどものうちに正しい呼吸法を習得していきましょう。

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