柔らかい人でもストレッチで痛みが出る理由

こんばんは。
アナトミーの鬼の田中です。
 
昔から身体が固くてなかなか筋肉が伸びない。
柔らかいけど、あと少し柔らかくなりたい。
ストレッチの最終域で関節に痛みが出る。
 
ストレッチの際の悩みは人それぞれです。
 
ただし、共通の問題点があります。
これが分かれば、痛みなく効率的に筋肉を伸ばすことが出来ます。
 
 
<共通の問題点>
 
どうして筋肉が伸びにくいかというと、使いやすい部分の筋肉ばかりを過剰に使っているからです。
 
筋肉は大きく分けて2種類あります。
浅い部分にある浅層筋と、深い部分にある深層筋です。
 
それぞれに役割があり、互いに関係し合っています。

深層筋の役割
 
・関節を安定させる。
・関節の微細な動きをコントロールする。
・力が弱い。
 
浅層筋の役割
 
・関節を大きく動かす。
・力は強い。
 
深層筋がしっかり働いていると、浅層筋によって関節を力強く動かすことが出来ます。
 
しかし、深層筋の働きが弱いと関節は安定しないので、
浅層筋によって関節の安定と関節の動きの両方の役割を担当することになります。
 
そうなると、浅層筋ばかり使いすぎて浅層筋は凝り固まってしまいます。
 
深層筋はどうかというと、使われる機会が少ないので、
そのような状態で深層筋も凝り固まってしまうことがあります。
 
つまり、2つの筋肉のバランスが崩れていると、両方の筋肉が固まってしまうのです。
 
このバランスを整えないと、筋肉は伸びにくいのです。
 
ですので、いくらストレッチしてもなかなか筋肉が伸びなかったり、無理に伸ばすと筋肉や関節に痛みが出るのです。
 
 
<柔らかい人でも痛みが出るのはなぜ?>
 
女性やヨガをやられている方は、身体が柔らかい方が多いですが、意外と筋肉や関節に痛みを訴える人が多いです。
 
筋肉自体は柔らかいので、ある程度は伸びます。
 
しかし、ある程度伸ばした状態で深層筋がうまく使えていないことが多く、
その伸ばした状態だと浅層筋の力が入ってしまっているのです。
 
そのような状態で無理に筋肉を伸ばすので、筋肉や関節に痛みが出てしまうのです。
 
深層筋が使えていないという点では、身体の固い人と原因は同じなのです。
 
 
<深層筋を使いつつストレッチをする方法>
 
ストレッチをする際に、浅層筋の緊張を落とす必要があります。
 
そのためには、深層筋を使いつつ、ストレッチをかけていく必要があります。
 
そんな器用なことが出来るのでしょうか?
実は、あるポイントを使っていくことで、深層筋を使いつつストレッチをすることが出来ます。
 
例えば、身体を後ろに反らす時には、尾骨を触ると効果的です。
この奥には深層筋の1つである骨盤底筋があります。
 
一度、身体を後ろに反らす(後屈)をして、現状の固さを確認してみて下さい。
 
次は、尾骨を上下に撫でてみて下さい。
撫でるとそこの部分の意識が高まり、骨盤底筋が使いやすくなります。
 
尾骨を撫でましたら、身体を後ろに反らしてみて下さい。
 
いかがですか?身体を反らしやすくなったかと思います。
深層筋が働いて、浅層筋の緊張が落ちたからです。
 
この反らしやすくなった状態で感じる筋肉のつっぱりがあるかと思います。
このつっぱりが、筋肉の短縮です。
 
ストレッチをするとしたら、この短縮に対してストレッチをする必要があります。
 
このように、深層筋を使いやすくするポイントを使いつつストレッチすることで、
より筋肉が伸ばしやすくなりますし、筋肉や関節を痛めることもなくなります。

・痛みなく筋肉を伸ばしたい。
・ポイントを知るだけで伸ばしやすくなる方法を知りたい。
・キレイなアーサナをとるための方法を知りたい。

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