こんばんは。
こどもたちに身体づくりを届けているトレーナー、やまちゃんです。
皆さん小学校時代、学校でうんちが出来ましたか?
(ご飯どきの方は前半は読まずに最後へ)
僕は小学校低学年の時は平気でしていましたが、高学年になると周りを気にして出来なくなっていました。
そうです、第一次思春期がやってきたのです。
小学校高学年にもなると、学校でうんちをする事をバカにされたり、女の子からも汚いみたいに思われてしまうのです。
僕はそんな事が死ぬほど嫌だったので、高学年になってからは絶対学校ではうんちをしませんでした。
おかげで年に1回くらいは学校の帰りにうんちを我慢できず、漏らしたこともありました。
絶対に絶対に内緒にしておいてください。
(*ダチョウ倶楽部の押すなよ押すなよではありません!)
そこまでやった僕は、毎年女の子からバレンタインには10個以上チョコを勝ち取ってきました。
この文を書きながらそんなことを思い出し、昔の僕にささやかながら、「よく頑張った」とエールを送ってやりたいと思います。
さて、僕のうんちの話で毛頭終わるつもりはなく、昔の僕のように学校でうんちが出来ないこどもが今でもいると、先日ある学校の先生から教えてもらいました。
理由は僕みたいにバカにされるからではなく、違ったところにあったのです。。。
皆さんも和式トイレにしゃがむことに抵抗のあるこどもたちが、実はたくさんいることをご存知でしょうか?
また、家庭ではほとんどが洋式トイレであるにも関わらず、小・中学校の約半数以上が未だに和式トイレがある、または和式トイレしかないという事実もあります。
そんな家と学校でのトイレ環境が異なると、こどもたちは学校で慣れない和式トイレは使わず、トイレを我慢したりしてしまいます。
ある統計では、和式トイレが苦手という子にとって、学校で排便をすることに抵抗を感じる子どもが、約6割程度いると言われています。
和式トイレが苦手→うんちをしたくても我慢する→具合が悪くなる、勉強に集中できない、あまりご飯が食べられない、あまり動けない、などの負の連鎖が起きてしまいます。
そこで、こどもたちが安心して学校生活を送っていけるよう、和式トイレの苦手克服方法をご紹介します。
《和式トイレが苦手な理由のほとんどが、上手くしゃがめないから》
和式トイレが苦手と感じるこどもたちのほとんどは、トイレで上手くしゃがめない、うんちの間ずっとしゃがんでいられないと言った事が大きな理由の一つです。
そもそも現代では、昔に比べてしゃがめる子が減ってきています。
中学生の話になりますが、ある中学校では生徒の14%が、しゃがむことができない生徒がいることがわかっています。
この事からも、まずは上手くしゃがむ動作ができるようになる必要があります。
また、ヒトの大便時の平均所要時間は4〜5分と言われており、約5分はしゃがんだ姿勢を維持しなければなりません。
そのため、しゃがんだ姿勢を保つ能力も必要になります。
《和式トイレにしゃがむ動作が身体を安定化させる3つの理由》
和式トイレにしゃがむ動作がスムーズにできるようになることは、和式トイレが安心してできるようになるだけではなく、実は体にもとっても良い効果があります。
特に以下の3つの効果があります。
1、身体の重心が安定して転びにくくなる。
2、股関節を主導として身体が使えるようになり、運動機能が伸びる。
3、下半身の力を体幹・上半身に上手く伝えられるようになり、ボールを投げるなど腕を使うことが上手になる。
といった3つのメリットがあります。
ヒトの身体重心は骨盤内にあるため、和式トイレにしゃがむ動作がスムーズにできる身体状況は、
骨盤周辺の筋肉バランスが整っているので身体の重心が安定するため、転びにくい身体になります。
また、股関節の動きの制限がないため、
上半身や体幹を支えている股関節を主導として身体をしなやかに使えるようになります。
そのため、動き出しが早くなったり小さな力で大きな動きを作り出すことができたりと、運動機能が伸びやすい身体になります。
さらには、下半身の安定が増すため、床反力と言われる床からはね返える力をスムーズに体幹や上半身に伝えることができるようになります。
ですので、上半身までも巧みに操れるようになり、特にボールを投げたりといった動きもスムーズになります。
《和式トイレで上手にしゃがめるようになる股割りドッスン体操》
最後は、おうちでできる、和式トイレに上手くしゃがめるようになる体操をご紹介します。
和式トイレにしゃがむ動作は、足を揃えてしゃがむ動作ではなく、足(膝)を外側に広げてしゃがむ動作となります。
[股割りドッスン体操のやり方]
姿勢:立位
1、足を肩幅の1.5倍横に広げ、つま先を45度外に向ける。
2、手は胸の前で合掌させ、みぞおちを軽く丸める。
3、身体が前後に傾かないようにして、真っ直ぐしゃがむ(踵が浮かないように)。
4、しゃがんだ状態では両肘を膝の前に出し股を広げ、左右の股関節を揺するように骨盤を左右に動かす。
5、この姿勢をまずは30秒〜60秒キープ出来るようにしましょう。
6、真っ直ぐ立ち上がり開始姿勢に戻る。
[チェックポイント]
1、しゃがんだ際、つま先と膝の向きが同じ方向を向いているようにする。
2、しゃがんだ際、後ろに倒れないように姿勢を保つ。
参考動画はこちら
https://youtu.be/Rnj2PMwVAzQ
[親子でやるバージョン]
親子でやる場合は、向かいあってお互いしゃがみます。
しゃがんだ姿勢で、手を合わせて押し合いをしましょう。
押し合いで対戦しながら楽しくしゃがんだ姿勢を身につけていけるのでオススメの遊びです。
股割りドッスンをしっかりと習得することで、こどもは和式トイレに安心してしゃがめるようになります。
苦手意識のある和式トイレでのしゃがみ動作は、実は身体の発達にもとても大切な動きになります。
小学校に入る頃には必ず習得しておきたい動きの一つです。
このように、
こどもが成長していくにあたって大切な身体の使い方というものがあります。
そのようなこどもの身体づくりを学びたい。
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こどもの身体の使い方が変わるポイント
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