猿でも分かる解剖学 ~偏平足を治す~

こんばんは。
理学療法士の田中です。

先日、ヨガのクラスに参加しました。
その時、足が偏平足で下半身が上手く使えていない人がいました。
足の使い方まで意識が行きにくいですし、意識したとしてもどうしたらいいか分からないようでした。

インナーネットで偏平足を検索すると1,070,000件引っかかります。
足がむくみやすかったり、疲れやすかったりで、みなさん困っているようです。

その偏平足を治す体操を検索すると、足首や足の指の体操が圧倒的に多いです。
しかし、それだけではなかなか治らないのです。

今回は3つの体操で足のアーチを取り戻す方法をお伝えいたします。

<偏平足とは>

簡単に言うと、「土踏まず」がない状態です。
足裏にあるべき綺麗なアーチが潰れています。
そのアーチには、5つのアーチがあります。
・内側アーチ
・外側アーチ
・横アーチ(3つ)

これらのアーチに関わる筋肉はたくさんありますが、その中の2つの筋肉を説明します。
それは、後脛骨筋と腓骨筋です。

この2つの筋肉は単独で使えていないこともありますが、
他の原因と一緒に使えていない状態になっている事が多いです。

<様々ある偏平足の原因>

・足自体の問題
・膝や股関節の問題
・体幹の問題

上記のように、足以外の問題で偏平足になることがあります。
例えば、股関節の筋力低下のため内股になり、膝が内側に入ることで足のアーチが潰れることがあります。

ただし、問題の場所は違っても、共通している点があります。

それは、インナーマッスルの機能低下です。

<足の筋肉と関係があるインナーマッスル>

後脛骨筋と腓骨筋は、アーチを形成するためにも重要ですが、
インナーマッスルを優位に使うために必要な筋肉でもあります。
そして、以下の筋肉と機能的につながっております。

・膝窩筋(膝の裏)
・ハムストリングス(太ももの裏)
・骨盤底筋群(骨盤の底)
・大腰筋(股関節から背骨)
・横隔膜

これらの筋肉を優位に使わせることで、様々ある偏平足の原因となっている膝や股関節や体幹が使えるようになり、偏平足が改善されます。
先ほどの例で言えば、股関節の筋力である大腰筋やハムストリングスが優位になることで内股が改善し、膝も正面に向き、足のアーチが回復するといった具合です。

<偏平足を改善させる3つの体操>

①足裏の体操
・足裏の中央を触ります。
・そこを触りながら足指の曲げ伸ばしを10回行います。

②膝の体操
・膝裏を触ります。
・そこから指4本分股関節に近い所を触ります。
・そこを触りながら膝の曲げ伸ばしを10回行います。

③股関節の体操
・足を肩幅に開き、足の指先と膝を正面に向け、外くるぶしに体重をかける。
・そけい部(股関節のつけ根)を触り、触ったまま膝が前に出ないようにしつつ、お尻を後ろに突き出す。
・太ももの後ろ側のつけ根の部分が伸びる感じが得られる。
・その部分を絞めるように使いながら、骨盤を前に出す。

日頃から上記の体操をすることで、インナーマッスルが使えるような身体になります。
腰痛予防にもなりますので、偏平足がない方もやってみて下さい。

 

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